スワップポイントとは

FX入門編

スワップポイントとは、金利の高い通貨と金利の低い通貨の間で生じる金利差を言います。

金利の高い通貨の買いポジションを持つと金利が入ってきますし、金利の高い通貨の売りポジションを持つと金利を支払わなければなりません。

日本のような超低金利の国の通貨を売って、トルコやメキシコ、南アフリカのような新興国などの金利水準が高い国の通貨を買うと、スワップポイントと呼ばれる収益がポジションを決済するまで毎日得られることになります。

スワップポイントは、ポジションを持ち越した翌営業日に付与されます。

FXで日本円を売って高金利通貨のメキシコペソを買った場合、日本の政策金利が0.1%程度であるのに対しメキシコは7.25%です。(2020年1月時点)

両国の間には7%以上の金利差が生じており、ポジションを建てている(保有している)間はスワップポイントを毎日受け取ることができます。

実際のスワップポイントはFX会社によっても数値に違いがあり、「みんなのFX」の場合はメキシコペソ/円は10万通貨当たり100円(2020年1月23日時点)が毎日得られます。

スワップポイントに変動がなかったとして、日本円売り/メキシコペソ買いのポジションを1年間持ち続けていたら、100円×365日=3万6,500円が手元に入ってくる計算です。

実際には、受け取れる金額は金利情勢によって毎日変わります。

USD/円の買いポジションにおける1万通貨当たりのスワップポイントの例です。
(2020年当時です)
4/13 6円
4/14 16円
4/15 12円
4/16 4円
4/17 4円
4/18 0円
4/19 0円
4/20 3円
4/21 6円
4/22 12円
1日の金利なので、4/13から4/22まで米ドルを保有すれば、1万米ドルに対して63円のスワップポイントが付きました。

10日間で63円ということは
1カ月で189円
1年で2,268円の金利がスワップポイントとしてもらえることになります。金利にして0.2%ほど。

思ったほど大きな金利ではありませんが、銀行金利よりは高いですね。

以前の豪ドルでは1日に33円のスワップポイントが付いたこともありました。

豪ドル=69円(2020年4月27日現在)

1万豪ドルで1日33円なので

365日なら33円×365日=12,045円

金利にして年1.7%程になります。

でも金利は上記のように毎日変わるので、明日の金利がどうなるかは誰にも予想できません。

高金利通貨を買い建てる場合にスワップポイントを受け取ることができますが、逆に米ドルを売り建てるような高金利通貨を売る場合には、スワップポイントを支払う必要があるので注意しましょう。

FX投資では「安いときに買って高いときに売る」、いわゆる売買差益が基本となりますが、スワップポイントは金利差益という売買差益以外の損益なので、長期にポジションを持つ場合は金利差に注意が必要です。

スワップ運用とは

スワップ運用は、文字通りスワップを狙いとした取引手法です。

数か月以上に及ぶ長期間のポジション保有になりますが、スワップは、毎日変わりますし、FX会社によっても変わります。次はある日のスワップポイントの例です。

FX会社名: 米ドル円/ 豪ドル円/南アフリカランド円
・GMOクリック証券: 34円/ 10円/80円
・YJFX!: 10円/ 4円/ 80円
・ヒロセ通商: 20円/ 11円/ 150円
・DMM.com証券: 32円/ 9円/ 70円
・みんなのFX: 20円/ 10円/ 100円
・マネーパートナーズ: 12円/ 6円/ 50円
・FXブロードネット: 22円/ 3円/ 50円
・外為どっとコム: 34円/ 8円/ 80円
・SBIFXトレード: 45円/ 20円/ 100円
・FXプライムbyGMO: 34円/ 4円/ 130円
・JFX: 20円/ 11円/ 150円
・外為オンライン: 25円/ 5円/ 50円
・セントラル短資FX: 14円/ 5円/ 50円
・インヴァスト証券(トライオートFX): 37円/ 10円/ 100円
・LIGHT FX: 20円/ 18円/ 160円

随分と違うものですね。スワップ運用の場合は、これらのポイントを頭に入れて運用しましょう。

毎日のスワップポイントは、各FX会社のマーケット情報に毎日出ています。

 

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