ループイフダンは、アイネット証券とひまわり証券が採用している「リピート型」の自動売買システムです。ここではアイネット証券のループイフダンをご紹介します。
ループイフダンは、一定値幅レートが動いたら自動で売買を繰り返すだけの、わかりやすくシンプルな設定です。次は、アイネット証券のWebサイトで公開されている画像です。利益の数字はあくまでも参考なので、必ずこうなるわけではありません。
設定した一定の値幅で新規と決済を繰り返して利益を得るシステムです。
設定に仕方はシンプルです。
1 通貨を決める
2 ループイフダンの種類を決める※1
3 損切の有無を決める
4 通貨の取引数量を決める(「1」は1000通貨単位)
5 最大ポジション数を決める
6 確認後開始ボタンを押す
この操作だけで自動売買がスタートします。
※1 ループイフダンの種類は次の2種類です。
Bタイプ(買い注文タイプ)
ループイフダンB10(10は10pips=米/円なら10銭の設定値幅で10銭ごとに新規注文と決済注文を繰り返す)
ループイフダンB15(15銭ごとに新規注文と決済注文を繰り返す)
B20、B25、B50、B100、B150などが設定できます。
Sタイプ(売り注文タイプ)
ループイフダンS10(10銭ごとに新規注文と決済注文を繰り返す)
ループイフダンS15(15銭ごとに新規注文と決済注文を繰り返す)
S20、S25、S50、S100、S150などが設定できます。
通貨ペアはアイネット証券が20ペア、ひまわり証券が5ペア。損切はアイネット証券がするかしないか選べる。ひまわり証券は損切有のみ。元々は同じシステムなので多少の違いがありますが、私としては選択肢が多い方が良いように思います。
メリット
利幅が10銭、15銭、20銭、25銭、50銭、100銭、150銭といった、比較的狭い変動幅の中でコツコツと小さな利益を積み上げていく戦略手法です。
1000通貨単位で10銭の値幅だと利益は100円です。USD/円ならスプレッドは2銭なので1回の決済コストは20円。実際の1回あたりの利益は100円-20円=80円です。
アイネット証券のループイフダンは、使用手数料が不要なのもメリットです。分かりやすいので初心者にも簡単に扱えるのがメリットです。
デメリット
公式サイトにも明確に出ていますが、ループイフダンは、相場が反対方向に動いてしまった時には、必ず含み損が発生します。この場合は、中長期的に相場が回復してくれば利益を出すことができます。
ただし、大きく相場が動いた場合は、例えば買い方向(Bタイプ)で指定した場合に、相場が下落し始めると、一定の幅ごと下落する度にポジションを追加するように買いを行っていきます。
つまりナンピンを繰り返してしまうわけで、損失が多くなりすぎる危険があります。
ハイリスク・ハイリターンを望む場合は、値幅を15銭、20銭、25銭などに設定し、ローリスク・ローリターンで取引したい場合は、値幅を50銭、100銭、150銭などに設定します。
ロスカットさせないように、投資資金やスタイルに合った値幅を選択することになりますが、最初は50銭幅などで始めるのが良いと思います。リスクも頭に入れて管理していきましょう。
まとめ
公式サイトには、1000通貨単位で25万円プラン、50万円プラン、100万円プランが出ていますが、ループイフダンの特性をよく考えて戦略を練りましょう。
USD/円相場で、過去最高に円高に振れたのは2011年の1ドル68円でした。ベストはここまで下落しても強制ロスカットにならないような資金を保有しておくことと公式サイトには書かれています。
例えば、今現在1ドル107円だとすると、40円の下落に耐えられるようにするには、1000通貨単位で証拠金が4,500円とすると必要資金が次のようになっています。
ループイフダンB100
ポジション数41
必要資金目安:1,045,500円
20円の下落の場合は
ポジション数21
必要資金目安:325,500円
まとめとして、公式サイトによる戦略は次のようになります。
1 過去の最安値をカバーできる下落幅を想定し、損切り設定は不要とする。
2 広い値幅で設定し、過度にポジション数が多くなりすぎないようにする。
3 スワップポイントによる評価損を避ける為、スワップポイントはプラスのものを選ぶ。
ただ、過去の最安値をカバーできるのは理想です。
短期的には、過去1カ月の値動きを見て、ロスカットにならないように、その変動幅に耐えられるには必要資金がどれだけいるかを確認します。資金に余裕があることが分かれば運用を開始します。
必要資金の目安はアイネットのサイト内で確認できます。このようにリスク管理を行って運用していきましょう。
⇒ アイネット証券(ループイフダン)
コメント